「ことばが遅いかも…」と感じて調べていると、よく目にする言葉があります。
それが「ST」と「療育」。
でも、「STって何?」「療育とどう違うの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、STの仕事内容と療育との関係をわかりやすく説明します。
STってどんな資格?
「ST」は「Speech(ことば)」「Language(言語)」「Hearing(きこえ)」の頭文字をとった資格です。
名前には入っていませんが、食べること(嚥下)の専門家でもあります。
大学や専門学校で専門的に学んだあと、国家試験に合格した専門職で、国家資格のひとつです。
STは何をする人?
STが関わる分野は、実はとても幅広いです。
子どもへの支援
- ことばの発達が気になる(なかなか話さない、単語が少ないなど)
- 発音がうまくできない
- コミュニケーションが苦手
大人・高齢者への支援
- 脳梗塞後のことばの障害(失語症)
- 食べる・飲み込む機能のリハビリ(嚥下障害)
- 認知症のケア
病院・クリニック・老人ホーム・児童発達支援センターなど、さまざまな場所でSTは働いています。
「療育」との違いは?
ここが一番混乱しやすいポイントです。実は「ジャンル」と「人」の違い、と考えるとスッキリします。
療育:お子さんの発達を支援する「活動そのもの」や「場所」のこと
ST:その中でことばや発音を専門に担当する「先生(国家資格者)」のこと
| 療育 | ST(言語聴覚士) |
|---|---|
| 支援の場・取り組み全体のこと | 専門職の種類(国家資格) |
オーケストラで例えると、「療育」はオーケストラ全体、「児発管(児童発達支援管理責任者)」は全体をまとめる指揮者です。
その中で、ST(ことば)・OT(手先の動き)・PT(体の動き)といった専門家がそれぞれのパートを担当します。
そして保育士さんは、弦楽器セクションのような存在。人数も多く、子どものそばで日々の生活全体を支える、オーケストラに欠かせない土台です。みんなが合わさってはじめて、その子に合った支援の音楽が完成するイメージです。
STに関わってもらうメリットは?
STは、ただことばを教えるだけではありません。
「なぜことばが出にくいのか?」という背景を多角的に分析するのが、STの大きな役割です。
- 耳のきこえに問題はないか
- 口や舌の動きはどうか
- ことばの理解はどのくらいか
こうした背景を踏まえて、その子に合った「遊びながら伸ばすコツ」をプロの視点で提案できるのが、STに関わってもらう一番のメリットです。
STに相談できることって?
「うちの子、こんなことが気になるんだけど…」というとき、STに相談できる内容の例です。
- 2歳になってもことばが出ない
- 言っていることは理解できているみたいだけど、話すのが苦手
- 発音が聞き取りにくい
- 友だちとのやりとりがうまくいかない
- 食べるのに時間がかかる、よくむせる
「これってSTに相談していいの?」と迷ったら、お住まいの地域の児童発達支援センターや保健センターに問い合わせてみてください。相談内容によって、適切な専門職や窓口を紹介してもらえます。
まとめ
- STは「ことば・きこえ・食べること」の国家資格を持つ専門職
- 療育はオーケストラ全体、児発管が指揮者、STはことばを担当する奏者のひとり
- ことばが出にくい背景を多角的に分析し、その子に合った関わり方を提案してくれる
- 気になることがあれば、地域の児童発達支援センターや保健センターへ
このブログでは、ことばの発達や家庭でできる関わり方について発信しています。気になる方はほかの記事もぜひ読んでみてください。


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